ボイヤンシー・コンペンセーター

ハルシオン製品は冷水域ダイビングにも適していますか? NEW


グローバル・アンダーウォーター・エクスプローラーズのインストラクター、リチャード・ルンドグレンさん は、この地球でもっとも苛酷な環境の中で、ダイビングを続けているダイバーのひとりです。北極圏の沈船の発見と探検の技術で知られ、最初はバルティック・シー・テック・ダイバース、現在はオーシャン・ディスカバリーの代表として活躍しています。リチャードさんは水面ゼロ水温を想定したダイビングを続けています。冷水域ダイビングでのハルシオン器材の使い方についての、ハルシオン・ユーザーへのアドバイスをいただきました。このアドバイスは正規のトレーニングの代わりにはなりませんが(正しいトレーニングを受けていない、アイス・ダイビングは非常に危険です)、ハルシオン器材を使ったダイビング経験からの貴重なアドバイスです。


スエーデン北極圏で、ハルシオン器材の冷水温テストに参加しました。水面の気温マイナス15-30℃、水温0度。極端な冷水温中のダイビングでは、ほとんどすべての空気やガスを供給する器材は、ある境界を越すと凍結することを認識しておかねばなりません。しかし、私が長い間使っている、ハルシオンのウィングとそのインフレーターは、冷水温ダイビング中に、1度も不具合を起こしたことがありません。あるメーカーのブラダーが、インフレーターの凍結に操作ミスが重なって、コントロール不能の浮上中に破裂するのを見たことがあります。”


 “低圧インフレーターは、さまざまな原因で故障します。低温条件に加えて、インフレーター内の高速のガスの流れという条件が重なると、故障が起きることがあります。インフレーター凍結による、コントロール不能のロケット浮上は、悲劇的な結果につながります。スエーデンのような極寒国の冬は、水面がそのダイビング中のもっとも寒冷ゾーンだと知っておく必要があります。インフレーターが凍結すれば、オーラル給気もできなくなるのです。レギュレーターやインフレーターなどのガス供給器材は、水面では使い過ぎないようにしなければなりません。” 


 以下のヒントは、冷水温ダイビングでなくても、役に立ちます。


高地ダイビング:
 “レギュレーター、ドライスーツ・バルブ、インフレーター・バルブは、つねに凍結の可能性があることを念頭においてください。凍結の対応法を学び、起きるものとしてつねに備えておくこと。これがマニフォールドの慎重な操作が重要な理由です。”


操作:
 “ウィングの排気の長押しは避けます。水底に墜落しかけて慌ててインフレーターでブレーキをかけることがないようにします。浮上中は短く小まめに排気してコントロールします。排気をすると同時に息を吸ってはいけないというのは、一般的なルールです。ファーストステージ凍結の原因になり、さらに面倒なトラブルにつながります。”


 ケント・リンドさんは、アラスカ州ジュノーのGUEのメンバーです。北極圏ダイビングで、ハルシオンのMCシステムを使用しています。GUEの質問コーナーに、ハルシオン・ウィングを使った、水温ゼロに近いダイビング体験を、リポートしてくれました。 


 “アラスカの冬季のダイビングでは、すべてのダイビング器材が凍結します。しかしウィングのダメージを心配したことがありません。凍結を起こす水は、ウィングのアウターシェル(外カバー)に吸収され、アウターシェルだけが固くなります。内部ブラダーにはしみ込まないので、軟らかいままです。凍結によるダメージが起きるのは、アウタア-シェルとブラダーの間に、大きな氷の固まりができてパンクさせる。これが考えられるただ1つの故障かもしれません。”