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テクニカル・レック・トレーニングをフィリピン、スービック湾で行いました。2月7日から10日までの4日間でIANTDテクニカル&アドヴァンスド・レック・コースを開催しました。場所はフィリピン、マニラから陸路でおよそ2時間のスービックです。かつてアメリカ海軍基地があった地域で、現在はフリーポートとなって貿易特別区となっています。 60年以上前の第2次世界大戦時に沈んだ艦船や、ベトナム戦争時代に海軍特殊部隊の訓練に使われた場所が、今ではリクレーショナル・ダイバーのレック・トレーニングのためのダイブ・サイトとして人気を集めています。その主な理由は、上述の通り18mから30mの水深に、船内侵入のできる保存状態の良い沈船があることと、近くの有名なピナツボ火山の過去の大噴火による火山灰が湾内全体に堆積し、ダイバーの不適切な動きや稚拙なスキルが程よい(!)視界不良の状況を作り出すことからなのだと思います。 今回のコースを担当するインストラクターは、英国出身の普段はプエルトガレラのTech Asiaで教えているサム・コレット。ダイバーはMさんとNさん、そしてコースのアシストと通訳、チームメイトの3役を兼ねる私の3人でした。
初日は、リールやスプール、ラインアロー、ライトなど、レック・ダイビングでの器材の使い方、またコミュニケーション・スキルとテクニック、目隠しをしてラインの張り方などを楽しみ(!?)ました。宿泊したホテルのレストランの前の水深 10mの海底にはDC9ジェット機が沈めてあり、この飛行機を使ってコンファインド・トレーニングを行いましたが、これがなかなか面白い。米海軍基地時代の飛行場は、現在FedExの専用飛行場となっているのですが、十分に活躍してリタイアした輸送用DC9の装備、エンジンや燃料タンクなど一切のものを取り払った機体を沈めてあるのです。レストランの手摺からジャイアント・ストライド・エントリーでダイビングも可能と思えるほど近い場所に沈んでいます。
2日目以降は18mに左舷を下に沈むタンカーのエル・カピタン号や、ベトナム時代に戦車などを運んだ30mに沈むLSTなどで内部侵入トレーニングが続きます。しかし、何といってもこの一連のトレーニングのハイライトは、80年以上前に建造されたSSニューヨーク号でのダイビングでしょう。戦艦として建造されたこの船は、水深30mの海底に、分厚く堆積する火山灰の中で、左舷を下にほぼ半分埋もれた形で沈んでいます。 そして狭いキャビンと4つのボイラー・ルーム、幾層にも重なるデッキ、身をよじらせながらでなければ通過できない狭い通路がダイバーの行く手を阻みます。SSニューヨーク号のしびれるような4回のペネトレーション・ダイブを楽しみながら、こうして4日間で7ダイブのコースが修了しました。 |




