リブリーザーの基本設計を理解する

Wakulla Springs でのWKPPの探検で使用されるハルシオンPVR-BASCリブリーザー
 リブリーザーとはなにか?これからハルシオンRB80の使用を考慮しているダイバーは、リブリーザーの全般的な機能を理解しておく必要があります。リブリーザーには固有のリスクがあります。まず自分のダイビング活動に、リブリーザーを使用する十分な理由があるかどうか考えてみてください。リブリーザーの全般的なリスクを知り、さらにそれぞれの機種のリスクを学んでください。以下はRB80だけでなく、リブリーザーの一般的な作動原理のアウトラインです。リブリーザーは、ダイバーの呼気を循環させて再利用する呼吸装置です。ダイバーはつねに前回の呼気を再呼吸することになります。ガスを循環させ再利用するので、水中への排気が減り、その結果、ガスの使用可能時間は延長されます。リブリーザーは、排気を減らし、ガス使用時間を延長する装置と考えてよいでしょう。

 リブリーザーの選択にあたっては、自分のダイビング目的と安全条件が満たせる限り、できるだけシンプルなリブリーザーを選択してください。複雑な機構のものほど、高価で、トレーニング条件も厳しくなり、部品の多い機種ほど故障も多くなります。リスクと特長を検討した後は、好みの問題です。排気泡が少ない、使用可能時間が長い(これらはオープンサーキット・スクーバにはない利点です)、体温の維持がしやすく、脱水症状を起こしにくいといった特長もリブリーザーにあります。

利点
●ダイビング時間が延長できる
●ガス管理ができる/ガスの使用時間が延長できる
●脱水が起きにくい
●ガスが温かい
●排気泡が少ない
●減圧効率がよい

欠点
●リスクが高い
●機構が複雑
●操作が面倒
●故障の可能性

呼吸効率のテストをしている初期のハルシオンリブリーザー


リブリーザーの基本コンポーネント(その機能)

 すべてのリブリーザーにはループあるいはサーキットと呼ばれる呼吸回路があり、この回路によってリブリーザーのタイプ分けができます。回路内のガスの循環のしかたで、クローズドサーキット(閉鎖回路)、セミクローズドサーキット(半閉鎖回路)リブリーザーに分けられます。呼気のすべてが回路内で循環するリブリーザーがクローズドサーキット・リブリーザー(CCR)、呼気の一部が回路から排気されるリブリーザーは、セミクローズドサーキット・リブリーザー(SCR)として知られています。スクーバのようにすべての呼気が水中に放出される呼吸装置は、オープンサーキット(OC=開放式)と呼ばれます。一般的なスクーバは、このOCの代表格です。回路のタイプとは関係なく、すべての現代のリブリーザーには、以下のようなコンポーネントから構成されています。

1.吸気と呼気用のダブルホースとマウスピース。
2.二酸化炭素スクラバー(洗浄装置)
3.ガス補給機構
4.カウンターラング

1.呼吸回路(ループ)によるグループ分け

 "回路"という言葉が表すように、ダイバーの呼気が戻ってきて、それを再呼吸するシステムです。概略図のように、回路は2本のホースとマウスピース、さらにカウンターラングで構成されます。1本のホースは吸気用、もう1本は呼気用です。マウスピースの両側の一方弁によって、ガスは一方方向にだけ流れ、必ずCO2スクラバーを通るようになっています。

RB80の呼吸回路(ループ)


2.二酸化炭素(CO2)スクラバー

 リブリーザーは呼気をスクラバー(洗浄器)に導き、スクラバーでCO2を吸収して、回路内のCO2蓄積を防ぎます。スクラバーでCO2を除去された呼気は、再び回路を通ってマウスピースに戻ります。この間に除去された分のガス補給がされます。この新鮮ガスの補給方法によって 、リブリーザーはさらにタイプ分けされます。ガスの補給方式には、能動式(アクティブタイプ)と受動式(パッシブ)タイプがあります。

スクラバーの上にスクリーンをセットする

3.能動式ガス補給と受動式ガス補給

 セミクローズドサーキット・リブリーザーは、呼気の一部を外部に排出するので、排出した分とダイバーが代謝で使った酸素分の、ガス量を補給しなければなりません。

 一般的なリブリーザーのガス補給は能動式です。第2の方法が受動式補給です。ハルシオンRB80のような受動式補給タイプのリブリーザーには、能動式補給タイプに比べて、多くの利点があるのですが、少数派にとどまっています。ダイバーの呼吸スピードとは関係なく、回路にガス補給を続けるのが、能動式補給タイプのリブリーザーです。それとは逆に、ダイバーの必要とする呼吸量だけを補給するのが、受動式補給タイプのリブリーザーです。受動的補給システムの詳細については、RB80の機能のところで詳しく説明されます。

RB80のカウンターラング


4.カウンターラング

 リブリーザーにはなんらかのカウンターラングが必要です。カウンターラングは普通2個の袋、または2個のベローズからできています。1つはガス排出用、もう1つは吸気用です。カウンターラングの形状、取り付け位置の設計が呼吸抵抗に影響を与えます。同じように、ダイビング中のダイバーが水平か、垂直姿勢かによっても性能に影響が出ます。

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